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2024.11.24

世界的な金融ショック「リーマンショック」の背景と概要

 

 

リーマンショックは、2008年9月15日に米国の大手投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻したことを契機に起こった世界的な金融危機です。これは、米国のサブプライムローン問題に端を発したもので、世界中の金融市場や経済に甚大な影響を与えました。リーマンショックの背景には、金融業界における過度なリスク追求や規制の緩さがあり、これが最終的に経済の崩壊を招きました。
今回は、そんな意外と知らないリーマンショックの概要についてお伝えします。

【目次】
1.リーマンショックが発生した背景
2.活況だった住宅バブルの崩壊とリーマン・ブラザーズの破綻
3.リーマンショックの世界的な影響
4.今回のまとめ

リーマンショックが発生した背景

リーマンショックの直接的な原因は、サブプライムローンと呼ばれる、信用力の低い借り手に対して提供された住宅ローンにあります。2000年代初頭、米国では低金利政策や住宅価格の上昇を背景に、金融機関がリスクの高いサブプライムローンを大量に供給しました。これにより、多くの人々が住宅を購入し、市場は活況を呈していました。
しかし、サブプライムローンは、信用力の低い層がターゲットなので借り手がローンを返済できなくなるリスクが高く、金融機関はこれらのリスクを「証券化」して他の投資家に販売してリスクをヘッジしていました。こうした住宅ローン担保証券(MBS)や、より複雑な金融商品であるCDO(債務担保証券)が世界中の金融市場で取引され、リスクが広く分散されているかのように見えました。

活況だった住宅バブルの崩壊とリーマン・ブラザーズの破綻

2006年頃から米国の住宅価格は下落し始め、サブプライムローンの借り手がローンを返済できなくなるケースが急増しました。これにより、MBSやCDOの価値が急落し、これらの金融商品を大量に保有していた金融機関は大きな損失を被ります。特にリーマン・ブラザーズは、多額のサブプライム関連資産を抱えており、その損失が経営に致命的な影響を与えました。
リーマン・ブラザーズは破綻寸前まで追い込まれましたが、米国政府や他の金融機関による救済策は実施されませんでした。結果として、2008年9月15日にリーマン・ブラザーズは破産申請を行い、史上最大の企業倒産事件となりました。この出来事をきっかけに、金融市場は急激に不安定化し、株価が急落や信用市場が凍結するなど、世界的な金融危機が一気に広がりました。

リーマンショックの世界的な影響

リーマンショックは、米国だけでなく世界中の金融機関に影響を及ぼしました。多くの銀行や投資機関がサブプライム関連の資産を保有していたため、巨額の損失を抱え、倒産や政府による救済が相次ぎました。特に欧州や日本の金融機関も深刻な打撃を受け、世界経済は一時的に大きく縮小しました。
さらに、リーマンショックは実体経済にも大きな影響を与え、企業の倒産や失業率の上昇、消費の減退が各国で進行しました。米国では、政府が緊急経済安定化法(TARP)を導入し、金融機関への大規模な公的資金注入を行うことで危機の収束を図りましたが、その影響は数年にわたり続きました。

 

今回のまとめ

リーマンショックは、金融システムの複雑化やリスク管理の欠如が引き起こした世界的な経済危機の象徴的な出来事です。サブプライムローンの無謀な貸し付けと、それに伴う金融商品の過剰なリスクが、最終的に金融市場全体を揺るがす結果となりました。この危機を通じて、金融業界の規制強化やリスク管理の重要性が再認識され、世界各国で金融システムの改革が進められました。