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2024.09.19
保険代理店業界は今後どのようになっていくのか?
保険業界は、これまでの歴史の中で大きく変化し続けてきました。そして、これからも社会情勢や金融システム等の影響を受けて、様々な形に変化していくものと思います。
今回の記事では、保険代理店業界がこれからどのような業界になっていくのかを考えてみたいと思います。
【目次】
1.保険代理店の歴史
2.保険代理店は今後淘汰されていく?
3.今回のまとめ
保険代理店の歴史
日本初の(日本人向けの)保険代理店は、1873年(明治6年)に設立された「内外用達会社」だと言われています。その後、新1万円札で有名な渋沢栄一が。1879年(明治12年)に現在の東京海上日動火災位の前身である「有限東京海上保険会社」を設立し、銀行等を代理店として保険勧誘を行ったことが、現在の保険代理店制度の始まりと言われています。その後、商社や造船会社等の力を持っていた財閥系企業が保険代理店となり、保険商品を販売していくこととなりました。
当時は、損害保険中心で商品数も非常に少なかったため保険加入率もかなり低かったのですが、現在では取扱商品も増え、また民間の企業が簡単に保険代理店を設立できるようになったことで、爆発的に保険という制度が浸透しました。
保険代理店は今後淘汰されていく?
保険代理店の数が増加し続け、現在は日本全国で約2万ほどの代理店が存在すると言われています。1千人以上営業マンを抱える大きな代理店から、1人で運営する小さな代理店まで存在します。また、保険代理店のオーナーも個人オーナーから、保険会社が資本を入れて運営するものまで千差万別です。(ちなみに、生命保険の保険募集人の数は、約120万人と言われています。)
このような保険代理店で溢れている状態は、保険加入者にとって好ましいのでしょうか?保険代理店の数がいくら増えても、大元の保険会社の数が変わらなければ、加入者からすれば加入までのプロセスが複雑化するだけです。色々な代理店から様々な話を聞かされ、それが加入者のためになる話であれば良いのですが、各社が契約を取るために耳障りの良いことを言っていると、加入者としては情報量が多くなって困るだけです。
そんな流れを汲んでか、近年では保険代理店の数が減少し、M&Aも盛んに起きています。保険代理店を設立したは良いものの、結局は契約を獲得し続けることができずに畳むか、他の代理店とくっつくケースが散見されます。これからは、保険代理店の数がどんどん減少し、大きな組織が100〜200社ほどになっていく可能性も十分あると思います。
転職する際は、保険代理店の将来にも少し目を向けて考えてみると良いかもしれませんね。
今回のまとめ
保険代理店は、他の業界と比較しても、明らかに増えすぎていると思います。財務状況がかなり苦しい代理店も多く、そのほとんどが大手に統廃合されていき、最終的には今よりもずっとシンプルな業界になるのではないかと考えています。
これは、あくまでも個人的な予想でしかありませんが、自分たちがこれから何十年も働く業界ですから、今後どのような道を辿るのか真剣に考えてみることも悪くないのかもしれませんね。