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一社専属の代理店や保険会社から乗合代理店に転職を考える際、本当にそれで良いのか悩んでいる方も多いと思います。それが待遇面や環境面であれば自分の問題なので良いのですが、これまで提案してきたお客様からの見え方を気にして転職に踏み切れない方が一定数います。そして、この傾向は真面目で責任感が強い方に多いように感じます。

今回は、そんな保険代理店への転職の迷いをお客様に相談してみることの大切さについてお伝えします。

【目次】
１．保険営業の誰もが感じる「これまでの自分と辻褄が合わなくなる不安」
２．信頼できるお客様に相談してみることも有効です
３．今回のまとめ

保険営業の誰もが感じる「これまでの自分と辻褄が合わなくなる不安」

一社専属で保険営業を行ってきた方は、ほとんどのシーンで「自社の商品が一番」とお客様に伝えてきたはずです。時には競合他社の保障内容と比較したり、時には過去の支払事例を話したり、時には保険料や返礼率で説得したりと、ありとあらゆる方法で自社の保険商品の優位性を示してきたと思います。一方、心のどこかでは、この保証に関しては本当は◯社の方が優れている、などと小さな罪悪感を感じることもあったでしょう。

そんな自分がある日突然、「一社専属だとベストな保険提案ができないから乗合代理店に転職する」と言い出した場合、過去のお客様から疑念を抱かれるのではないかと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。当然、お客様からしたら、「他にもっと安くて良い保険商品があるなら言ってよ」と感じるのは無理もありませんし、そうなる可能性が高いことも薄々感じていると思います。

こうした不安を打ち消すために、今の場所にとどまり、お客様は大手の看板を求めているからなどというよくわからない自分への言い訳を唱えながら、モヤモヤする保険提案を繰り返している方も多いと思います。

信頼できるお客様に相談してみることも有効です

そんな時は、一度自分の最も信頼できるお客様に相談してみてください。付き合いが長いお客様でも良いし、年齢が近く意気投合したお客様でも良いし、年上で人生の先輩のような尊敬できるお客様でも構いません。自分が乗合代理店に転職しようと考えている理由や、そうすることでお客様に与えられるメリットを正直に話してみてください。

多くの場合、お客様は保険料よりも、保証内容よりも、あなたとの信頼関係を重視してくれているはずですし、これまで仮にお客様が損を被った部分があったとしても、これからそれ以上のメリットがあるのであれば心から応援してくれると思います。保険なんて世界中に星の数ほどあるわけで、その中から常にベストな保証に加入することは不可能です。お客様からすれば、「あの時はあなたが薦めてくれたからそれを信じて加入しただけで、もっと良いものがあり、それをあなたが薦めてくれればそちらにまた加入するだけ」くらいの感覚だと思います。

今回のまとめ

過去の自分の意見と辻褄が合わないと、被害妄想のようにネガティブに感じがちですが、意外とお客様は気にしていません。それよりも、あなたの門出を応援してくれるはずですし、それがお客様にとってもメリットにつながるわけですから、かえって喜んでさえくれることも少なくありません。