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2024.03.29
今更聞けない保険代理店でよく耳にする「リーズ」って何?
保険業界には、一般的な社会とは異なる文化や風土がたくさん存在します。保険代理店の中でよく耳にする「リーズ」というものも、その一つです。
なんとなく雰囲気はわかっていても、リーズの仕組みをよくわかっていない保険募集人も多いと思いますので、今回は、そんなリーズについてお伝えしていきます。
【目次】
1.リーズってどんな仕組み?
2.2種類のリーズ「買取型」と「折半型」
3.今回のまとめ
リーズってどんな仕組み?
リーズとは、簡単に言ってしまえば、「他社が保有する見込客の情報をお金で購入すること」です。購入した見込客に対して保険代理店が保険を提案することで、営業活動を楽に進めるための手段です。
なお、このリーズは、保険業界特有の制度と思っている方も多いと思いますが、一般社会でも「リード」と呼ばれてよく使われているビジネスモデルです。(保険業界では、このリードを複数形にしてリーズと呼んでいるだけかもしれません。)
見込客の情報を持つ会社(リーズ会社)にとっては、営業を行わずとも一定の報酬を得ることができるため、リード獲得のみに注力でき、保険代理店にとっては最もハードルが高い見込客の発掘を省略することができるため、それぞれにとってWin-Winの関係が成り立っているのです。
2種類のリーズ「買取型」と「折半型」
リーズは、その形態によって二種類に分けられます。
まず一つ目が買取型と呼ばれるもので、見込客のリストを保険代理店がまとめて買い取ります。100件で◯万円といったように、見込客の数に比例して金額が定められ、その後の営業で成約したか否かは関係ありません。多くのケースで、リーズ会社が実施する賞品目的のアンケート等で流入してきたユーザーが多く、見込客としての品質は、それほど高くなかったりばらつきがあります。
二つ目が、折半型と呼ばれるもので、保険に関するメディア等を運営している会社に保険の相談があった場合、その見込客を保険代理店に送客する仕組みです。送客自体にお金が発生することはなく、その後の保険提案で成約に至った場合に、保険会社からの手数料を折半します。そのため、保険契約は共同募集という形となります。見込客としての品質は高いものの、手数料が大きく削られてしまう上に、リーズ会社の募集方針もある程度加味しながら保険提案を行う必要があります。
今回のまとめ
保険業界(特に保険代理店)にいるとよく耳にするリーズという言葉ですが、実は今回お伝えしたように2種類の形態があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。また、リーズ会社によっても細かい条件等は異なるため、しっかりと見極めながら、自分の営業スタイルに合ったリーズを採用することが大切です。一概にどれがよくてどれが悪いというものではなく、それぞれ使い分けながら、リーズに合わせた営業ができると保険営業の幅がぐっと広がると思います。