保険営業専門の代理店転職・キャリア支援ならインステイト「会社概要」ページ

私は、大学卒業後に新卒で大手国内生命保険会社に入社し、９年間の在籍期間中、保険営業支援や保険金支払査定、販売支援システム開発、保険営業管理職など、本社や地方の支社で複数の部署を経験しました。中でも、人間味があり様々なドラマがある営業現場での仕事は特にやりがいを感じ、営業管理職に就いていた際には採用・育成に注力したことで、大きく組織拡大に貢献したとして年間営業成績で全国表彰もされました。

一方で、手段と目的を履き違えた、保険営業現場特有の形骸化された文化や仕組みを変えられないことに葛藤するようになりました。お客様のためにも募集人さんのためにもならない仕事、でも「やらなければいけないこと」。一人でも多くのお客様のところへ足を運ばなければいけない募集人さんが、なぜそのようなものに足をひっぱられなければいけないのか。他にも様々なモヤモヤを抱えたまま仕事をすることが多くなった私は、この問題は会社の中から変えられるものではないと考え、大手国内生命保険会社からの退職を決意しました。

退職後は、まずは「売らなければ食べていけない」という状況を自分自身で味わってみないと募集人さんの本当の大変さはつかめないと考え、保険代理店２社で完全歩合制の営業職として働き始めました。そこで最も衝撃を受けたことは、複数社の商品を扱うことでこんなにも自分に正直な保険営業ができるのだということでした。保険営業に楽しさを感じて仕事に対する納得感が高くなったため、一社専属で働いていた時よりもアポ率・成約率・紹介率などが圧倒的に高まりました。

また、転勤により全く地の利のないエリアでゼロからスタートした際も、そのエリアで税理士法人を開拓し、共同で個人事業主のコミュニティを作ることで双方間にメリットがある仕組みを構築しました。そのコミュニティはメンバーが200名弱にまで拡大し、オンラインでも活発に動き続けることで集客に困らない仕組みが実現しました。

その後は、より広い保険代理店業界を知りたいという考えから、IFAを行っている保険代理店に転職をしました。すると、単純にIFAが取り扱えるようになっただけではなく、職場の雰囲気・カラーも今までの会社以上に自分にマッチしていたため快適に働くことができ、環境選びが保険営業にとって非常に重要ということをあらためて知ることができました。

そんな中、お客様の紹介などもあって同業である保険営業の方のマーケティングの相談に乗る機会が増えるようになり、一社専属の方には、自身の経験をもとに「自分に合った環境を選ぶことの重要性」を伝えた上で保険代理店で働くことを勧めていました。仕組みもカラーも千差万別な保険代理店の中からその方のやりたいことや考え方、価値観にあった代理店を一緒に探してご紹介するということをボランティアで行っていたところ、転職した相談者が自分らしく働けるようになり、転職した先の保険代理店側からも喜ばれる機会が増え、この活動にやりがいを感じるようになりました。

この活動が保険営業の現場で感じたモヤモヤを解消できる事業になるのではないかと感じた私は、保険営業専門の人材紹介を始め、保険代理店業界の未来を創り、業界の健全化を図るという理念のもと当社を設立することとなりました。